コラム第3回『小説の書き方講座②文章作法』

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
どうも。TEAPOTノベルス編集長のヨシビロコウです。

ナビゲーターのテポです!
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
突然ですが、テポ君は小説の『文章作法』についてどの程度知っていますか?

ブンショーサホー?
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
文章作法とは、筆者と読者の間に設けられた“文章の書き方の約束ごと”みたいなものです。

約束ごと! 文章を書くにも決まりがあるんですね!
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
そうですね。暗黙のルールと言ってもいいかもしれません

暗黙のルールですか……。じゃあ書き手がそれをちゃんと知っておかないと、気付かないうちに読者さんとの約束を破ってしまうことになりますね。
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
まあその考え方は間違いではありませんが、作法に縛られすぎると創作物としての独創性や多様性が失われることになるので、私個人としてはそこまで厳格に捉える必要はないと思っています。

でも守っておいたほうがいいんですよね?
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
そうですね。文章作法は文章の読み易さを最適化した結果生まれたものなので、作法の名が付く通り、読み手への心遣いであるとも言えます。
読者の中には、これが守られていない文章を毛嫌いする人も少なくありません。

うわあ大変だ……。でもボクはあまり気にしたことはない(というかよく知らない)んですが――
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
もちろん文章作法を知らない読者もいますし、「書き方なんて自由でいい」という人もいます。しかし逆に「文章作法が守られているのは嫌だ」という人はほとんどいないでしょう。
ですから“最低限のルール”として、いくつかの文章作法は覚えておいたほうが良いと思います。

たしかに。約束を守られて怒る人はいませんもんね!
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
ええ。それでは実際に代表的な文章作法を見てみましょう。

~文章作法の基本~
・地文(台詞以外の文)の行頭は一字下げる
・行頭に閉じ括弧(」)が来ないように改行する
・感嘆符(!)、疑問符(?)の後は一字空ける
・三点リーダ(…)、ダッシュ(―)は二字続けて使う
・三点リーダ(…)やダッシュ(―)を、中黒3つ(・・・)や棒引き(ー)で代用しない
・カギ括弧(「」)が重複するときは、内側を二重カギ括弧(『』)にする

へえ、思ったより少ないんですね! それに何個かは知らないうちに実践しているものがありました!
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
商業出版物に限らず、日常で目にするネットの文章などでもこれら作法は守られていることが多いです。
ですから習わずとも倣えば、自然と身についている人もいるかと思います。

なるほどなるほど。
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
もちろんこれは一般的な作法のみで、出版社やレーベルによってはもっと細かく決められている場合もあります。
ですが冒頭に申し上げた通り、厳しすぎるルールは表現の足枷にもなりますから、文章作法と自分の表現方法のどちらを優先すべきかは、作者自身が決めることだと思っています。

読者への心遣いを忘れない上で、ですよね!
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
Exactly.(その通りでございます)

(荒木先生ごめんなさい……)
テポ
テポ

ヨシビロコウ
ヨシビロコウ
それでは今回のコラムはこの辺で。作者読者の皆様、また次回のコラムでお会いしましょう。

お付き合い頂き、ありがとうございました! またねー!
テポ
テポ

<<前回のコラム『小説の書き方講座①プロット』